臨床心理士のうたたね日記

臨床心理士です。日々気ままに気がついたこと、関心のあることについて書いています。

家族の死

NHKの朝ドラ「花子とアン」の蓮子さんの息子さんが戦死しましたね。花子にやり場のない感情をぶつけざるをえない蓮子さんの姿は痛々しかったですね。

ロバートバックマン博士(沖縄科学技術大学院大学上級副学長)は
「親が亡くなるときには過去を失い、配偶者が亡くなるときには現在を失い、子供が亡くなるときには未来を失う。長年寄り添った人のいない生活に順応することは時間のかかる大きな仕事である」と言っています。

家族の死は、人生の中で最もストレスの強い体験であり、そのためにうつ状態になったり、病気になったりする遺族もいます。これまで出会った身近な人々の中にも、気持ちが整理しきれずに自分を責めたまま、あるいは他者を責めたまま時間が止まったような方たち、宗教的な世界にのめり込む人たちなどにお会いしたことがあります。

家族の死に対する反応として
1.情動や現実感覚の麻痺。ショック状態ですね。涙も出ない、体の力が抜けるなどの身体反応。
2.怒りや悲しみや罪責感。
3.不眠、食欲不振、無気力。
4.怒りの感情が八つ当たり的に周囲の人々に向かう。など
が表れます。
個人の反応の仕方は人それぞれです。
この家族を亡くした喪失感を徐々にうけいれていく過程をグリーフワークといいます。

日本では通常このワークを一人で抱えてやっていかなければいけないとことには疑問を感じます。

一人で十分にグリーフワークを行える時間と場所を提供し、静かにその人に寄り添って感情を共感していく。
表出しづらい感情は否定しないで少しずつ、表出を促進することが悲しみから立ち直るために役立ちます。

核家族が進む中、こういう時にもカウセリングを利用したらいいのではないかと思うのです。

蓮子さん、元気になるといいですね。

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