臨床心理士のうたたね日記

臨床心理士です。日々気ままに気がついたこと、関心のあることについて書いています。

トラウマにともなう怒りの感情

先日の広島の土砂災害では多くの方が心に傷を残されたことでしょう。出来る限りの早い回復をお祈りいたします。
一般にPTSDの治療は、長期間になることが多く、数年もかかることもあります。適切な治療を受けて一日でも早く回復してほしいものです。

トラウマというと災害や戦争や虐待が根にあることは知られています。

いじめやハラスメントも、世の中の認知がずいぶん進んでいるので、これらのもたらす心の苦しみについて、誰もがなんとなく想像ができるようになっています。

ただ、いじめやハラスメントは、そういうことが平気な人も多いので、やはり深いところでは理解されにくいところもまだまだ大きいような気がします。


そのうえ,、その傷を受けた被害者が涙を流して泣いているのはまだまわりに受け入れられやすいのですが、怒りやいらだちとして現れる感情は周りの人に受け入れられることはなかなか難しいように思います。単なるクレーマーっぽい人と誤解されるようなことがありそうです。

このような場面で、「社会ではこういうこともあるよ」とか「許すことが大事なのよ」などと、訳知り顔にちらとでも言ってしまう臨床家も残念ながらいないこともないようです。

彼らの怒りは当然の感情であると理解し、その治療のためには、そうした気持ちを十分表現させてあげることが大切です。

相談者たちの怒りやいらだちや悲しみに目一杯、同調・共感する。そのことで彼らは怒りの感情を出せて、涙も十分流せるのです。

怒りの感情を封印しようとすることは、相談者が自分を責める気持ちや怒り、苛立ちなどの感情を強め、そのことによってトラウマからの解放を妨げることになるのです。

(かくいう私も以前は怒りをぶつけてくる相談者を目の前にすると頭ではわかっていながら、
自分が責められているような気持になってしまいがちでしたが)

でも、一番苦しいのは相談者なのです。



今日のrobinn

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今日は大嫌いなトリミングに行ってきます!                                     by   robin

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