臨床心理士のうたたね日記

臨床心理士です。日々気ままに気がついたこと、関心のあることについて書いています。

ハラサーのなかに潜む自己愛性人格障害

パワハラ、セクハラ、いじめをを行う人や、悪口を言って回る人、情報操作をして特定の人を陥れようとする人の中に自己愛性人格障害の人が多くいることに気づきます。


自己愛性パーソナリテイ障害の診断基準は

DSM-Ⅳ-TR(精神疾患の診断・統計マニュアルⅣ)によって定まっています。以下に引用します。

誇大性(空想または行動における)、賞賛されたいという欲求、共感の欠如の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。


1. 自己の重要性に関する誇大な感覚(例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する)

2. 限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。

3. 自分が “特別” であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人たちに(または施設で)しか理解されない、または関係があるべきだ、と信じている。

4. 過剰な賞賛を求める。

5. 特権意識、つまり、特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを理由なく期待する。

6. 対人関係で相手を不当に利用する、つまり、自分自身の目的を達成するために他人を利用する。

7. 共感性の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない。

8. しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。

9. 尊大で傲慢な行動、態度

上記のうち5つ(またはそれ以上)によって示されます。


(高橋三郎、大野裕、染矢俊幸(訳) 『DSM‐Ⅳ‐TR 精神疾患の診断・統計マニュアル 新訂版』 医学書院、2004年1月より引用)


この人たちは病気です。

でも、現実には自己愛性人格障害の人は病院やカウンセリング場面に自ら現れることはほとんどありません。

セクハラやパワハラがあった時、加害者の方のカウンセリングや受診も義務づける制度があればよいと考えます。


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