臨床心理士のうたたね日記

臨床心理士です。日々気ままに気がついたこと、関心のあることについて書いています。

人間のシャドウ

心理学における人間の影ってなんぞや。

人が生きるか死ぬかは肉体的な意味があります。
心理的には人間が発達、成長していくには、未熟な自己の死を経験し、新しい自己として生まれることをいいます。
ユングは、自我を補完する元型として、影(Schatten)の元型を提唱しました。影は、その人の意識が抑圧したり、十分に発達していない領域のことを言っていますが、また未来の発展可能性も示しています。スターウォーズでテーマとなったダークサイドですね。
影は否定的な意味を持つ(しばしば悪や恐怖の対象としてイメージ化される)場合が多いですが、この自分の中にある否定的なものを乗り越えて、自己を発達させる必要があります。それは影を無意識の世界に追いやるのではなく、むしろ影との対決、影を自分自身の否定的側面、欠如側面と意識化し、影を自我に統合することが、自我発達の道であり、自己実現の道(個性化の過程)であるとユングは唱えています。(wikipedia参照)

対決と言うと大変なものに聞こえるけれど、自分の中にそういうものがあるのだなと意識できるだけでも変わってきます。そういうものに日々気がつけるようになるとかえって生きやすくなると思います。人間って、いじわるだったり、欲が深かったり。嫉妬深かったりするでしょ。相田みつおさんでないけれど「人間だもの」

最近の子どもさんたちを見ているとすごくいい子で自由に表現できなくなっている人が増えているような気がなんかします。優秀で人の気持ちを察することにもたけていて、でも自分の中の悪を自由に表現してはすごくまずいと思って、余計偏った人になってしまっているような。。。でも、この子たちは相談者として来ることはないから、あくまで外から見ての感想です。
やはりどこか母子関係が間違っているのではないかなあ。世の中一般を見て言っているので少し無責任なこと言っています。

反対にモラルを知らない子供たちは以前からいますね。でも、このことについては今事件で取り上げられているのでまだ情報がはっきりしないので言えません。大津のいじめ自殺事件も最初マスコミで取り上げられた時とPHPの文庫になったときはありさまが全然違っていました。

いじめをしたかもしれない子供たちの顔をネット上に流すということは、それをしている人たちがまたいじめをしていることになるので止めてほしいです。

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(これコピーです。Amazonにはいきません)

この本に援助職の方でコメントされた方で
自ら自分自身をダークサイドと名乗り

「援助者になった時からずっとコンプレックスに感じていたこと。
それは、「ひとのためにことをなしたい」とあまり考えたことがないこと。
内心自分はなんて不謹慎な人間だろうかと感じていたが、この本に癒された。

日本人の伝統として世のため人のため、ってのがあります。
すばらしい伝統であり、僕自身その恩恵に十分あずかってますが、
だんだん時代にそぐわない考えになりつつあります。

他人のために役に立てる自分、という思い上がった万能感、
そんでもって自己愛が露呈しちゃいがちな今日この頃。
まずテメエのことやってから余力で他人に援助すればそれでいい!!」

とコメントされていた方がいましたが、このぐらいきちんと自分に言える方がいいと思う。治療者として育つ可能性は大きいのではないかしら。私も自分を育てなくてはいけません。自分が万能感をもちやすいことや自己愛的かもしれないと気付いておられる。

こういう方の方が自分に正直で自己一致していて私は人間として信頼できます。もし、相談者にはすごくいい顔して他のスタッフにパワハラばかりやっている援助職の人がいたとしたら、私は相談者の人にはそこは絶対紹介しません。いないでほしいけれど。
この方ご自分のことで大変なのだと思いますが、「テメエ」のケアってとても大事だと思う。自分のことケアしているといろいろな気づきがあって、カウンセリングにも生かせますしね。

今日は本当は落ちをお笑いにしようと思ったのですが真面目な話になりました。

お笑いはまた、明日。

今日も良い1日を!





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