臨床心理士のうたたね日記

臨床心理士です。日々気ままに気がついたこと、関心のあることについて書いています。

LINE相談について考えること

朝日新聞参照
http://www.asahi.com/articles/ASKCJ563TKCJUOOB00L.html

LINE社は16日、SNSを活用した中高生のいじめ相談を全国的に広げるため、「全国SNSカウンセリング協議会」を年内にも立ち上げると明らかにした。カウンセリング事業者や有識者などが加わり、ノウハウの蓄積や人材育成を目指すという。

LINEなら…生徒悩み相談続々 2週間で1年分超える
 長野県教育委員会が9月、LINEを使って中高生の悩み相談を受け付けたところ、2週間で1579件のアクセスがあり、547件の相談に乗ることができた。電話相談の約55倍のペースで、LINE社と一緒に会見した長野県教委の担当者は「想定以上に効果が大きかった」と語った。

 LINE社には現在、10~20の自治体から問い合わせが来ており、取り組みを全国に広げていきたい考えだ。同様の試みは今月から大津市で試行が始まっているほか、文部科学省もSNSの活用を検討している。

 ただ、SNSは中高生が気軽にアクセスできる一方、表情や声がわからず、短い文章のやりとりになるなど、コミュニケーションの方法に難しさもあるため、協議会を立ち上げる。長野での相談業務に携わった関西カウンセリングセンターの古今堂靖理事長は「SNSに対応できる相談員を養成していくことが急務だ」と会見で語った。(岡林佐和)

確かにSNSが相手の感情や性格を汲み取りがたいことは確か。「辛い」の一言も愚痴を言ってすっきりするものから、本当に死にたいほどの苦しさを表しているものもあって本当のところは、汲み取りがたい。書き方によっては、いくらでも別人格になれるし、本音を隠すことができるのだ。電話なら、声のトーンの調子、大きさで相談者の気持ちをくみ取ることは可能である。対面相談なら、表情や仕草、顔、服装も含めものすごく多くの情報が入ってくる。だから、とてもわかりやすい。SNSなどネットで描かれる言葉は文字だけのため、本当のところ、真意がつかみにくい。ずっと、一人の人を追って、経過観察をしていると、その人の書き方ののパターンがわかり、これはその人の様子を見てればいいだけなんだな、ここで危機介入すればいいんだなということもわかってくる。しかし、LINEでの相談場面では、経過観察を行うということは難しいことなのだろうと思う。
今日NHKでも、LINE相談についてもとりあげ、LINE相談へのカウンセラーへの訓練方法のひとつとして、オウム返しをあげていた。オウム返しは、相談者の言ったことをそのまま返すので非常に安全な方法なのだろう。支持的療法や来談者中心療法もこのやり方が含まれる比較的安全な技法で相談者の気持ちにあくまで沿って、サポートしていく。カウンセラーがこれだと思うようなアドバイスはしないほうが安全。SNSの相談については、どこまでも相談者さんの気持ちに寄り添うことが、ケア場面を安全にし、一番必要なことだと思う。

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