臨床心理士のうたたね日記

臨床心理士です。日々気ままに気がついたこと、関心のあることについて書いています。

カウンセリングの治療枠の大切さ

カウンセリングには枠があります。
どんな枠かと言うと、
①時間
②料金
③場所
④同じ人が話を聞く

という契約のようなものです。


具体的に言えば、カウンセリングルームという相談者さんが守られるいつもの場所で、大体1回50分から1時間程度の決められた時間の中で、料金を支払って、そしていつものカウンセラーが話を聴くということです。

少し前は、カウンセラーだからなんでも相談聞いてくれるじゃないかな?というムードがあり、こういう治療枠の説明をすると怒られる方もいました。最近は、こういう契約の大事さを疑問に思う人少なくなりましたね。有難いです。

この「枠」は相談者を守るためにとても大切なものなのです。カウンセリングの中で話したいことは心の深い深いところのものでしょ。

みなさん堺雅人主演の「DR,倫太郎」覚えていらっしゃいますか?

あの中で相談者をドクターが自宅に連れてきたり、ハグしたりすることがありましたがそういうことはありえないことなんです。もし、相談者さんからの恋愛感情が起きたとき、相談者さんに恋愛感情が起きた時は、相談者さんをできるだけ傷つけないように治療者を交代する方法をとります。恋愛って非常に個人的で独占愛に満ちやすいものでとてもニュートラルな治療にはなりえないからです。これもひとつの治療の枠です。
だからと言って、堺雅人さんは嫌いではありません。どちらかというと「リーガルハイ」も見てましたし、「半沢直樹」も「真田丸」も見てましたし,正直に言うとファンです。あと、松坂桃季も西島秀俊も・・・

失礼しました。話を戻します。

カウンセリングは自分のの内面を自由に表現できる場ですね。いいものも悪いと思っているものも、怒りも悲しみも、表現しにくいものも表現できることが大事です。
できるカウンセラーならそれを相談者に安全だとはっきり感じさせることができるのです。
私もそうありたいといつも強く願っています。

具体的な枠を想像してみてください。お風呂みたいなものでもいいです。その中にすっぽり入った自分を想像してみてください。取り決めがあるから少し窮屈かもしれませんが安心感が感じられると思います。安全な感じがしませんか?あと、カウンセリングにのぞむという覚悟もできやすいです。こちらカウンセラー側もできるのです。
相談者が安心感、安全感を感じながらカウンセラーとともに目標に向かって一緒に進めるようになるため大切なものが枠なんです。

ただ、私がいつも悩むのは相談料金の問題です。カウンセリング料金は一回4千円から、1万3千円くらいまでかかるんです。これも大事な治療枠なんですけどね。これだけの料金払うの大変な相談者さんもおられます。保険のきく治療機関もいっぱいになって利用できなくなってきました。無料の相談機関も電話相談などつながりにくくなってきました。いのちの電話や厚生労働省の「こころの耳」電話相談もつながりにくいと聞きます。
精神的な悩みを抱えているために正社員にもなれない方もたくさんいます。だから、一生懸命無料相談機関も探します。

ただ、トラウマ療法などになると有料のほうが多くて、受けることができないと言われる方も多いですが、治療効果が早く出て、経済的効率も時間的効率もかえっていいんです。考えてみることをおすすめします。



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