臨床心理士のうたたね日記

臨床心理士です。日々気ままに気がついたこと、関心のあることについて書いています。

描画表出療法が生まれたとき2

絵を描くときに人は大人になればなるほど「上手、下手」にこだわってしまいます。どうしたら、人が上手下手にこだわらず、クレヨンで自分の感情を表出できるかも考えなくてはいけないところでした。そして、同時に身体に起きている不快な感覚に集中できるか...
目を閉じて描いてもらえばいいのだと思いました。みなさんの描く絵はこんな絵が多いですよと殴り書きをしめし、目を閉じて描いてもらう。ほとんどの人が形を描かなくていいんだ、殴り書きでいいんだと思います。
そして、目を閉じて描くからはみ出す心配をしないように新聞紙ぐらいの大きさの紙が必要で、発散するため描くときは何枚も必要で、描く紙は新聞紙になりました。相談者さんが描いている間治療者が新聞紙の両側を押さえている形が相談者さんの吐き出したもの全部受け止める形になり、ホールドする形になるわけです。

(ただ、新聞紙の中でも描く面は、できるだけ情緒刺激の少ない強い色が入っていない紙面で人物の大きく描かれているものでない紙面を選んでいます。)

実際相談者さんは描いている間「過去にこんな辛いことがあってね、すごく悲しくてね・・・それが長く続いて自分はもうだめかと思ったんだ」みたいなおしゃべりをカウンセラーにずっとしている気持ちになるそうです。

こんな過程を経て今描く道具は24色のクレヨン、新聞紙になりました。



そしてなにか不快を感じる身体の部位に手を当てて、目を閉じて描く形になりました。



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