臨床心理士のうたたね日記

臨床心理士です。日々気ままに気がついたこと、関心のあることについて書いています。

カウンセリングを行う場所は安全・安心であること

カウンセリングを行う場所は、安心・安全を感じられる場所であることが基本です。時に無料の相談機関では、施設の都合でパテ―ションで区切られた場で近くの声も聞こえるところなどあってカウンセラー側も気を使いますが、それだけデメリットを持っている場所であることを相談者さんに伝えてあげているといいと思います。あとは、できるだけ、カウンセラー自身がその場の守り人となることです。目に見えないバリアーとなってあげるぞぐらいの気持ちはそういう場では必要でしょう。

私のトラウマケアでは、新聞紙を大きく、全部広げて行います。相談者さんははじめ目を閉じて、身体に感じる気持ち、もやもやとかぴりぴりとか痛みとか描くので私が新聞紙を押さえています。両手を広げて大きく抱えるようなイメージです。それは、多分、相談者さんにとっては、「あなたの感情にいいも悪いもないですよ。少しずつでもいいし、いっぺんにどっとでもいいから、ここに表現してみてください。こちらが受け止めますから、大丈夫ですよ!!!」と伝えている感じではないかと想像しています。多くの相談者さんがそういう感じだと言われます。

安心・安全を感じる中で自分の感情を吐露できることが心が回復できるための第一段階であることはいえるでしょう。

そのような場でカウンセラーにお話しているようにただ殴り書きのみで自分の過去を気持ちを伝えられること、吐き出せることは相談者さんにあまりためらいを起こさせません。ただ、わーつと一ぺんに吐き出すと、遠くから来ている相談者さんや、ハラスメントで心も身体も疲れている相談者さんがとても疲れることもあるので、疲れ具合をみながら、聞きながら、表出してもらう加減を見ています。

男性の個人開業のカウンセラーは、女性が相談者である場合、ドア側に相談者さんを常に座っていただくということをしていると言っていました。


ひとつひとつの細かい配慮から相談場面は成り立っています。

こちらも参考にしてください。
私のトラウマ治療

初回面接行うことを言葉にしてみた


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