人間の感性ってすごいね

人の心って 感情って 気持ちって
本当に繊細で微妙だと思う
トラウマケアの描画療法をやるときに
24色のクレヨンを用意して
「あなたの身体に感じる胸の痛みを表す色を選んでね」と伝えると
みんな自分の感情にぴったり合う色を選ぶのに一生懸命になって
けっこう時間かかるんだ
最近は2色使いする人も現れた
青ひとつとっても薄い淡い昼間の空の色のような青から 濃く深い夜空のような紺色まで、その人に合うブルーは微妙に違う
そういうこと考えると制服がある職場って便利で楽だけれど、時に気持ちが重く暗くて静かな色を着たくても原色のような色を着なくてはいけないこともあるんだなと思う
私の場合、病院勤務の時白衣があって、白はとても好きな色だし、清潔感があって、患者さんも信頼できる色のようで好きだったけどね
自分の気持ちに合う色を探している相談者さんの姿を見ていると 迷い悩んでいる姿を見ていると
感情って 人によって 時によって 場合によって 変化していくもので ものすごく微妙なんだなと実感する
それは多分中井久夫先生のいう「患者さんの『こころのうぶ毛』を大切にしなさい」という教えと同じものがある気がする
とてもとても大切に対さなければいけないものだと思う
そしてこれはもしかして進化している人工知能にもできないことで 人間が人間らしくあること 人のもつことのできる優れた感性ではないかと感じるんだ