臨床心理士のうたたね日記

臨床心理士です。日々気ままに気がついたこと、関心のあることについて書いています。

限りない欲望に突き動かされる人々

2015-06-03




パワハラ、セクハラ、いじめをを行う人や、悪口を言って回る人、情報操作をして特定の人を陥れようとする人の中に自己愛性人格障害の人が多くいることに気づきます。


自己愛性パーソナリテイ障害の診断基準は

アメリカ精神医学会DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)によって定まっています。以下に引用します。

誇大性(空想または行動における)、賞賛されたいという欲求、共感の欠如の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。


1. 自己の重要性に関する誇大な感覚(例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する)

2. 限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。

3. 自分が “特別” であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人たちに(または施設で)しか理解されない、または関係があるべきだ、と信じている。

4. 過剰な賞賛を求める。

5. 特権意識、つまり、特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを理由なく期待する。

6. 対人関係で相手を不当に利用する、つまり、自分自身の目的を達成するために他人を利用する。

7. 共感性の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない。

8. しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。

9. 尊大で傲慢な行動、態度

上記のうち5つ(またはそれ以上)によって示されます。





この人たちはブラックホールのように限りない賞賛,成功を求めようとします。それがうまくいかなくなると不適応を生じて、何らかの症状を示すようになるようです。その治療については、私は病院経験がさほどないので、そのあたりがよくわかりません。

社会に適応しているかのようにみえる自己愛性人格障害の人たちをたまに見かけることがあります。その人たちは、能力があり、こうしたら、人に認められるだろうというやり方も知っています。40代、50代、60代で社会的地位も名誉も確立していることがあります。はじめのうちは、何かその人たちの醸し出すものは魅力的で周りの人たちの賞賛を集めます。しかしながら、名誉や地位を確立にするにつれ、次第に本性を現し、周りの人々は隷属することを強要されることとなります。

この人たちは病気でも、社会に適応できているので、また、今の社会で成功をおさめているので病院やカウンセリング場面に自ら現れることはほとんどありません。また、周りの方もなにかおかしいと思いながらその人が人格障害であることがわかりません。

セクハラやパワハラやいじめがあった時、加害者にこういう人がいることがあります。加害者のカウンセリングや受診も義務づける制度があればよいと考えます。



パワハラについては
明るい職場応援団


セクハラについては
職場でのセクハラにお悩みの方へ(厚生労働省)



まずは、相談してみましょう!


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