うたたね日記2017

臨床心理士です。日々気ままに気がついたこと、関心のあることについて書いています。

描画療法

私のトラウマケアで何度も出てきた描画療法・・・この療法自体の説明が必要だと思ったので説明します。
私のトラウマ治療「描画表出療法」
芸術療法の1つに描画療法があります。

芸術療法というのは、言葉を使わないで表現活動を通じて行われる心理療法の1つです。描画以外にの粘土であったり、音楽であったり、箱庭療法であったりいろいろあるんですよ。
芸術療法
箱庭療法についてはこちら
箱庭療法


つきあげる衝動や葛藤、もやもや、いらいら、もっとはっきりした怒り、傷つき、悲しみなどが表現・開放されることで、カタルシス効果が得られ(吐き出すという効果ですね)それにより不適応状態の元となっている要因も発散されると考えます。

相談者さんのためらいながらひいた一本の線にも、選んだクレパスの色にも、描く道具が水彩であるか、クレヨンであるか、色鉛筆であるかにも相談者さんの何かが表現されているのです。

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カウンセラーは、「絵を描いてみる?」の一言にも押し付けでないやわらかさをこめて、紙を渡す手つきにも、色を選ぶ際にも 相談者さんが選択する時間に気持ちを使いすぎてしまわないように心配りすることが必要です。そして何よりも上手下手は関係ないよということ、真実、治療に関係ないのですから人によってはそのことを繰り返し伝える必要があります。

言葉でコミュニケーションすることが難しい相手でも 子供でも行うことができ、そして相対する人と人の間に絵があるということ、紙があるということで治療がワンクッションあるものになり、緊張をやわらげるものになるというメリットもあります。また、より深い深いの心の世界が表現されることが多いですから、病気の重い相談者さんの場合には用心深い見守りが必要です。


よく描画で何らかの効果が得られると「家に帰って同じことをやってみます」と言われる相談者さんは多いのです。ただ、条件が違うのですね。カウンセラーが見守っている安心感、カウンセラーとのやりとりのある中で促進されるものは多いのです。だから、家でもしやってみようと思う方がおられたら、「今のカウンセリング場面を、ルームを思い浮かべながら、感じながら、やってみてください。そうすれば効果がでやすいかもしれませんよ」とお伝えします。

こんな風に、描画法は、無意識に近いことを知るために検査のように用いられることもありますが、治療においても有効な手段であることは間違いないでしょう。

こちらはCMですから技術的にも芸術性もハイレベル。見るだけでも心が自由になる感じがしませんか?芸術療法みたいだなと思います。
色で遊ぶ

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